英検準1級指導の現場で感じたこと|中高生が本当に必要な英語力

「英検準1級を教えてほしいです」「英検準1級対策だけで良いのです」

最近、こうした相談が非常に増えています。

しかし、実際に指導を始めると、ある共通した問題が見えてきます。

それは――

「英検準1級だけを、大学受験に有利だから取りたい」という発想です。

この記事では、英検指導の現場で私が感じている率直な現実と、

中高生が今やるべき英語学習について書きますね。

英検準1級「だけ」を教えてほしい、という危うさ

英検準1級の指導を頼まれる生徒の多くが、こう言います。

「大学受験で有利になるから」

「準1級さえ取れればいい」

「2級に合格したから、次は英検準1級へ」

しかし実際の答案を見ると、準1級以前の問題が山積みです。

英作文・要約に論旨の一貫性がない(2級レベルでも)

英検準1級の英作文・要約で最も重要なのは、

**論理の一貫性(logical consistency)**です。

ところが、

*主張が途中で変わる

*理由と結論がつながっていない

*そもそも「問いに答えていない」

という答案が非常に多いです。

しかもこれは、英検2級合格者に英検2級の問題を解かせても同じです。

おそらく、英検2級に運良くたまたま合格したのだと思います。

私が指導している生徒の英文にはそのようなことがありません。

単語力が英検2級にも達していない

「準1級を目指したい」と言いながら、

*英検2級頻出語が定着していない

*抽象語が使えない

*同じ単語を繰り返すだけの作文

というケースも珍しくありません。

**語彙力は“段階制”**です。

2級レベルが抜けたまま準1級に進むと、必ず壁にぶつかります。

5文型がわからず、例文も書けない

さらに深刻なのが文法です。

*SVOとSVCの違いが説明できない

*自分で基本例文が1つも書けない

*文の骨格を意識せず「なんとなく」並べている

正直に言えば、

私の指導している中学生の方が書けるケースもあります。

「文法は必要ない」という表情をする生徒へ

文法の話をすると、

「そんなの今さら必要ですか?」

という表情をされることがあります。

しかし、はっきり言います。

英検準1級は「感覚英語」では突破できない

英検準1級で求められるのは、

*正確な文構造

*論理的に組み立てられた英文

*減点されない文法精度

です。

文法を軽視した英語は、必ず減点されます。

それは英検でも、大学入試でも同じです。

英検2級と準1級では「必要な英文構文」が違う

英検準1級では、

*抽象的な主張構文

*複文・分詞構文・関係詞の適切な使用

*主語と動詞の対応関係の正確さ

が求められます。

これは独学では非常に身につきにくい領域です。

中高生が今、本当にやるべき英検対策とは

ここまで読んで不安になった人もいるかもしれません。

でも安心してください。

準1級に行く前にやるべきことは明確です

✔ 英検2級レベルの語彙・文法を「使える形」で固める

✔ 5文型から英文を組み立てる訓練

✔ 英作文で「主張→理由→結論」を型で書く練習

これを飛ばして準1級に挑むのは、地図なしで山に登るようなものです。

正しい順序で学べば、準1級は現実的になる

英検は「才能」ではありません。

正しい順序と、正しい指導があれば必ず伸びます。

activintheworld の私のブログをお読みの方には、

英検2級〜準1級を段階的に指導

大学受験につながるその先を見据えた英語力を重視

思い立った時からでも間に合うカリキュラム

を用意しています。

以下からお問い合わせ下さい。

通学者対象:私の東京本郷白山校&茨城県龍ケ崎市駅前校の教室への受講のお申し込みはこちらへ→https://crown-ac.com/contact.html

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英検を「肩書き」で終わらせないために

英検はゴールではありません。

その先の大学受験・将来で使える英語が本当の目的です。

私の社会人の教え子もいまだに私のところへ習いに来ています。

「準1級だけ欲しい」から→→→

「本当に書ける・読める英語」へ。

本気で英語を伸ばしたい中高生は、

一度、学び方を見直してみてください。

私は”クラウンアカデミー”を創立以来、英検2級合格を持って卒業してもらいたいと考え、英語カリキュラムも工夫し考えてきました。そして英検2級に皆さん合格して卒業しています。35年以上英検やTOEFL指導をしてきました。でも英検・TOEFL合格対策として指導したのは、リスニングとスピーキングの部分だけです。特別にそれも無料で補講をしてきました。リーディングでもライティングでも、英語授業中で指導していました。英検対策授業ではありません。

卒業生から、「近藤先生のクラウンアカデミーでは、受講料がお安いのですね。」と入学して直ぐに言われたことさえあります。私のところでは英検の無料補講が当たり前だったからです。

2021年の入試制度改革によって、難関大合格には英検準1級あるいは1級まで取らなければならなくなりました。それ以後、英検準1級に関しては、リスニング及びライティングは有料で指導しています。

授業中だけでは、英検準1級のライティングやリスニング、スピーキングを指導する時間が不足するからです。

英検2級とは高校卒業レベルの英語力です。英語が不得意、苦手な生徒だと高校卒業時に、英検2級合格はできません!

英検2級と準1級の間にはとても深い溝があるのです。大変な英語勉強時間をかけて、初めて英検準1級に合格できるのです!

講座・学習相談のお申込み

都営三田線「白山」駅 白山下改札口徒歩1分「東京本郷校」で開講中。常磐線「龍ケ崎市」駅西口前徒歩0分「龍ケ崎市駅前校」で開講。茨城・千葉・東京・神奈川・埼玉などの生徒さんが受講中。シンガポールやニュージーランドの生徒さんも受講中。

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2020年~の合格実績(抜粋)

・2023年:お茶の水女子大学・筑波大学(推薦合格)

・2021・2023:早稲田大学 合格

・2020年:慶応大学(経済・商・SFC)2名 早稲田大学(商・社学)合格

執筆者紹介:クラウンアカデミー代表・近藤陽子

大学受験指導歴35年以上。

東京本郷校・龍ヶ崎市駅前校を運営する クラウンアカデミー代表

2歳〜大人まで延べ数千名以上を指導し、                            英語・国語・小論文・世界史を中心に                                 「読み・書き・考える力」を育てる指導を続けてきました。

とくに、英語力が最も伸びると評判の                               『早慶大英語勉強会』 や、                                    中高一貫校生向けの読解指導には定評があります。

東大などの国公立・早稲田・慶應・GMARCHなど                          多数の大学合格者を輩出。

「確実に伸びる学習の土台」を作りたい方は、                           クラウンアカデミーの学習相談へどうぞ。

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