大学受験へ向けての英語の勉強の仕方
各学年によって異なります。
その時その時に必要なことを学習しましょう。
高3生 4月
毎回予習をしてから、授業にのぞもう!
英語得意生徒さんへ
1学期の間は、東大英語型の勉強をするのが良いと考えます。
英語得意な高3生でも「大嫌い!」「いやだぁ!」と嘆く、
東大英語1番(A)で出題される日本語要約問題を解いて下さい。
時間をかけてゆっくりと何度も解き直して下さい。
国語力も上昇します。
そして
瞬時に内容把握ができるような英語力を養成することができます。
誰でも嫌なもの苦手なものは最後に回します。
最後に回したら損します!
「東大英語を攻略する」場合でも、「この1番の要約の問題はとれなくても大丈夫。」
そう取れなくても大丈夫です。みんなができないからです。
なぜ1番に出題されているのか。
この要約力が大切で重要だと東大が考えているからだと思うのです。
速読英文であっても瞬時に英文の内容が把握できる力は英語を読む上では、大変大切です。
私はこの仕事に就いた時に、
東大英語の1番(A)問題の日本語要約の問題に焦点をあて、どんな学力の生徒にも高3生1学期にやらせてきました。
理由は、英語力と国語力の同時学力伸長を狙ったからです。
そして英文の内容もなるべく様々な知識が増えるような内容にしました。
国語が得意な生徒でも、日本語要約は苦手です。しかし大学入試国語では、多くの大学で記述式問題が出題されます。
もちろん生徒は国語の授業もとるでしょう。しかし忙しい生徒はその様な時間がありません。忙しい生徒もたくさんいます。
私は勉強するなら、なるべく効果を複数あげられるような方法を工夫してきました。
要約力は論理的に考える力も形成することができます。
生徒達は、同じ英文問題を何度も何度も読んで考えます。
まず初めは、辞書を使わずに制限時間およそ30分間で日本語に要約します。
それから全訳します。辞書で単語や熟語を調べながら全訳します。
再度日本語に要約します。
始めの要約と全訳した後の要約とが異なる事があります。その場合その生徒は英文を読めていないことがわかります。自分でわかります。
生徒達の日本語要約を採点する私は、大変な労力と時間を使います。
出来る生徒はそれなりに進み、出来ない生徒は繰り返し同じ英文を読みますので、英文の組み立てられ方も構文把握も文法も徐々にわかるようになり、
単語も熟語でさえも自然に覚えてしまうのです。
英語はこの繰り返しの反復練習が大切です。
そして
次第に本物の実力がついてきます。
世界で活躍できる英語力がつきます。
東大英語は比較的良問題です。この問題を使わないと損です。
「東大だから難しい。」「私は東大を受けないからやらなくても良いのだ。」と考えると本物の英語力あるいは国語力は養成できません。
時間が大変かかり受験に間に合わなくなります。
東大英語1番(A)問題は難度の差がその年によって異なるので、比較的簡単な問題もあります。それに似た他大学の良問題も利用します。
今年慶大経済学部に現役で進学した生徒は、高3スタート時点では、もちろん東大や一橋、慶應、早稲田に合格できる程の学力はありませんでした。
しかし高2生3学期及び高3生1学期にゆっくりとそして時間をかけ日本語要約をさせました。
もちろん私の労力と時間は大変なものでした。
しかし高3生、8月には遠くに小さな小さな光が時々見え始めました。
高3生2学期になってからも、「もっと英語を勉強させないと受からない!」と不安になりましたので、英作文の授業もとってもらいました。
1学期や夏期講習でも、英作文はそれなり勉強させていました。
しかしテーマの決まった内容の英作文は書けても、慶大経済学部のあの毎年バラエティ豊かな英作文を書けるような学力を養成することがなかなかできませんでした。
最後の砦は自由英作文及び慶大経済学部型の英作文です。
その攻略の仕方は次回。