個別指導
「個別指導の良さは、わかるまでその生徒に合わせて先生がじっくりと
教えてくれるところにあります。」
と皆さんは考えていると思います。
個別指導について
保護者様からたびたび聞かされる内容は、
「わからないところだけを教えてほしい。」
「わかるところは飛ばしてほしい。」
「ムダなことやムリなことはしてほしくない。」と。
そもそも高校生で
そして非常に頭の良い高校生でも
成績優秀な高校生でも
一度も経験したことのない大学受験の準備をする中で、
わかる個所とわからない個所がわかるのでしょうか?
高校生は誰でもわかりません。
ですから
「わからないところだけを教えてほしい。
わかるところは飛ばしてほしい。つまり
わかるところは、教えなくて良い。」は間違っています。
高校生は
わかったと勝手に解釈しているだけです。
私の経験から、実際には、わかっていませんでした。
「ムダなことやムリなことはしてほしくない。」
そもそもムダなことの定義が何であるのか提示されないことが多いです。
大学受験にムダなことは要らないということなのでしょうか?
であれば、極端な見方をすれば、
高校教育はムダということになってしまいます。
高校教育がムダということは絶対ありません。
そもそも勉学に関して、
ムダなことはないのです。
ムダと感じていることも、
試行錯誤しながら経験を積み重ね
その過程を経て大きく成長していくのです。
保護者様や生徒たちが
ムダと感じるのは、
「遠回りをしているな?」と感じる時だと思います。
大学受験に関して
誰でも近道をとりたいです。
教える側も遠回りをしているわけではありません。
近道はあります。経験豊富な指導者であれば、
近道を知っています。
でも
その近道は、
一人で進めるような楽な道ではありません。
近道を知っている経験豊富で優秀な指導者が必要です。
家族や友人の協力も不可欠です。
そして
近道を行っているのだと説明しても、
「その道は辛いし、やるのはイヤだ。」
「ムリなことをさせている!」
「なんでこんなことまでさせるのか?」と
必ず文句のブーイングが生徒から出ます。
ですから
近道をたどることを
私は選択しにくいのです。
昨年夏も
ちょうどそんな感じでした。
「難しすぎてムリ。そんなのやってもムダ。」生徒の顔に書いてあります。
今年の夏も去年の夏と同じですが、、、、
「ムリな難しいこともやらないと、合格は望めない!」と私。
保護者様を7月、8月何度お呼びしてご協力を仰いだことか。
結果の慶大経済学部現役合格でした!
ムリ、ムダを選択してこそ
学習の効果は上がるのです。
私を信じるのかの分かれ道の夏です!