塾の再編はほぼ終了?いろいろな進学塾の情報を調べました!

春期講習会も終わり、新学期が始まりました。問い合わせがたくさんありました。ありがとうございます。入学のお申し込みもありました。最近では生徒数を限定しています。このコロナ下では少数の生徒たちを教えていくのが丁度良い気がします。

春も毎年忙しいです。そして毎年春になるとたくさんの感じていたことが言葉になって出て来ます。今日はそんな塾業界に30年以上いる私の感じたことをお話ししようと思います。

2020年には慶応大学に2名合格しました。経済学部、商学部、総合政策学部、環境情報学部に合格!早稲田大学には1名合格しました。商学部、社会学部に合格!

2018年には東大理Ⅰにも現役合格者を出しました!

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私は大学受験指導30年以上。30年以上大学進学塾を経営しています。毎年東大・早慶大対策指導をしています。又毎年早慶大に合格者を輩出。英語力が上がったと生徒たちが感じる授業を開催しています。東京・茨城で開講中のクラウンアカデミーの代表 近藤陽子です。
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2021年9月に東京本郷校を新規開校しました!

通学者対象:クラウンアカデミー 東京本郷校及び茨城龍ケ崎市駅前校への受講のお問い合わせ、お申し込みはこちらへ→https://crown-ac.com/contact.html

★オンライン授業などでの授講に関するお問い合わせはこちらをクリックして下さい。→https://activeintheworld.com/contact

2021年も早稲田大学に合格者を出しています。

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塾をどのぐらい知っていますか?

皆さん塾がどういうものなのか知っていますか?昨今はいろいろな塾があります。一口に学習塾、進学塾、個別指導塾といっても様々な形式の塾があるので、塾業界に30年以上いる私でももうよくわかりません。この10年の間に大手予備校、大手学習塾の淘汰がなされました。合併・買収があったということです。大きく変化しました!

中学受験の四谷大塚

2006年に四谷大塚(中学受験塾)が東進ハイスクール(現役高校生向けの受験塾)に買収されたことには大変驚きました。

以下2006年読売新聞記事から抜粋

現役高校生向けの受験塾「東進ハイスクール」を展開するジャスダック上場会社のナガセ(本社・東京)は18日、小学生を対象にした中学受験進学塾の四谷大塚(同)と四谷大塚出版(同)の全株式を9月にも取得し、買収することで基本合意したと発表した。

中学受験で高い評価を得ている四谷大塚を傘下に収め、グループの総合力を高めるのが狙い。株式の取得金額は未定としている。
(読売新聞) – 8月18日20時34分更新

東大進学塾の鉄緑会

進研に買収された「鉄緑会」もびっくりしました!鉄緑会は東大合格者をたくさん出す塾として有名でした。医学博士の和田秀樹さんが創立したようです。私の塾創立時に鉄緑会でも教えていた東大生から聞いていました。

以下2006年の記事から抜粋。

通信教育の「進研ゼミ」を運営するベネッセコーポレーションは2007年11月3日、難関大専門の進学塾「鉄緑会」の8割の株式を得て買収することで同社と合意した。鉄緑会は東京と大阪に各1校を開設しており、生徒数は約4700人。少子化が進むなか、鉄緑会の地方進出とインターネットによる遠隔教育などの相乗効果で受験生の取り込みを狙うとしている。ベネッセ傘下の英会話教室ベルリッツと鉄緑会との協力で、米ハーバード大や英オックスフォード大など海外名門大学留学の支援事業にも乗り出すという。

サピックス

SAPIXは2010年に代々木ゼミナールに買収されました。サピックスは私が横浜でクラウンアカデミーを創立した頃と同じ時期にできた塾です。最初は川崎市にありました。今のサピックスには創立者はいないようです。初め高校受験で有名になった塾です。昨今中学受験で有名で非常に人気が高いのは実はびっくりなのです。以下日経新聞2010年5月の記事より。

予備校大手の代々木ゼミナールグループは27日、中学受験向けの学習塾「SAPIX小学部」を手がけるジーニアスエデュケーション(東京・中央)を同日付で買収したと発表した。少子化で受験人口が減少する中、学習塾や予備校業界で生き残りをかけた再編が加速してきた。
ジーニアスは2万人弱の生徒を抱える大手。難関中学校受験を得意とし、首都圏に41教室を展開している。2010年5月期の売上高は120億円の見通し。代ゼミはジーニアスの複数の創業メンバーから全株式を取得した。取得額は明らかにしていない。
代ゼミグループは学校法人高宮学園が経営母体。09年にも高校・大学受験向けの学習塾サピエンス研究所(東京・中央)を買収している。低年齢の受験分野に事業を拡大することで、小学生から大学受験まで一貫した指導体制を構築する。

家庭教師のトライ

最後は「ついに来た!」と思ったトライの外資の買収。「教育・サービス業を外資が買収する危険は無いのか?」という疑問はいつもありますね。トライは今が売り時なのでしょう。以下2021年11月の読売新聞記事から。

英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが「家庭教師のトライ」を手掛けるトライグループ(東京)を1千億円程度で買収することが11日分かった。買収後は、新型コロナウイルス禍で需要が拡大したオンライン教育を充実させ、受講生を囲い込む。トライは非上場だが、CVCは買収後3~4年で上場させる意向とみられる。

講師の立場からも又受講者の立場からもあまり評価の良くない会社ですね。これはあくまでも私見でかつ聞いた話です。

茨進

最後に皆さんの良く知っている茨進。茨城県の進学塾は茨進。茨城県以外では市進。昔、昔の名前は確か市川進学塾だったような。茨城県では、優秀な中学生や小学生が有名高校や中学に入る塾でした。確かZ会に買収されたと思っていました。以下2012年の雑誌の記事から抜粋。

市進ホールディングスは、学習塾経営の茨進グループ(茨城県土浦市。売上高22億2000万円、営業利益1億2500万円、純資産1億7400万円)の全株式を取得することを決議した。

市進ホールディングスは幼児から高卒生までを対象として、一人一人が集団授業、個別授業、映像授業、添削授業を選べる「学びMAX」を展開してきた。一方、茨進グループは茨城県内への進学を主眼とし、教育型のグループ指導を行う茨進ゼミナールや、個別指導のいばしん個別指導学院など、徹底した地域密着型の教育スタイルを築いてきた。今回の子会社化により、両社の理念と指導方法の共有が可能となったことで、市進ホールディングスは中学受験、高校受験において地域一番店としての地位を確立し、売上高の向上と継続的な利益確保を目指す。

取得価額は3億6000万円。取得日は2012年3月30日。

市進はZ会の傘下に入り、私もかって高校生の英語を指導する講師として勤めたことがあった大手塾の代表「栄光ゼミナール」もついにZ会傘下に入ったようです。

2000年半ばからの塾の再編はほぼ終了?

以下雑誌記事「週刊東洋経済」2015年6月6日号から抜粋。

背景にあるのは、全国的に進む少子化の流れだ。市場全体が先細る中、通信教育側は学習塾を傘下に収めることで自社教材の販売先を獲得できる。一方の塾側は、教材調達のコスト削減に加え、通信教育のブランド力を集客に活用できるなどの利点がある。

国は2020年度から大学入試センター試験を廃止し、大学進学希望者を対象に、知識の活用力を問う新たな試験を年複数回実施する。また、2019年度からは高校2、3年生を対象に、学校での学習の達成度を測る試験を導入。これまでの入試一発勝負から、学力の積み重ねを総合的に判定し、合否を決める方式に転換する。

こうした変化は中学・高校受験にも影響を及ぼし、学習塾が培ってきた入試対策のノウハウの価値を低下させる。その一方、日常的・段階的な学力向上にはITの活用が有利に働くとして、ITに強みを持つ大日本印刷などの異業種が、相次いで教育産業への参入を打ち出している。

以上。古い記事ですが、この10年ほどの動きがわかったと思います。

難関大学は全国26難関高校で独占?

サピックスで中学受験をした子供たちが次は中学1年から鉄緑会で東大や医学部目指して大学受験に向けて勉強していくそうです。今年2022年は中学受験が終わった直後の2月中旬に、東京の鉄緑会だけでも800人以上の新中学1年生が入学申込みをしたそうです。鉄緑会は指定中学があるので、その指定中学に進学する子供たちは鉄緑会に入る入学テストが無いのです。少子化のために、間口が狭くなった難関大学受験に地方の普通の高校生がGMARCH大学でさえも現役合格できなくなったというわけなのです。

「いや、うちの高校ではGMARCH大学にたくさん合格している!」と言われても、「それは合格人数ではなく、その半分あるいは3分の1とか4分の1の人数しか合格していない。」と言わざるを得ないのです。残念ながら、一人の人が複数のGMARCH大学にたくさん合格している可能性が高いのです。

自分の今の成績を考えて塾を選択?

塾はいろいろなタイプがあります。進学塾といっても様々な形態があるので、一口にその形態を言えないのです。今も電話での問い合わせがありましたが、最近では面談するにも受験相談料として費用がかかる塾があります。電話で1時間の相談をされたこともありましたが、今では他の塾との足並みも揃えて電話での相談や単なる塾紹介の面談はしていません。私の所には営業マンがいないということもあるのです。

塾選びは慎重にと言っても、何をどう慎重に調べたら良いのかがわからないということのようです。塾のホームページを何度もきちんと読んで調べることが大切です。少なくとも近隣にある塾を数社調べて決めるのが良いと思います。もちろんパンフレットを取り寄せるのも良いでしょう。

成績が良くなければ、そして志望大学が高ければ高いほど、受講料がかかるということはご理解ください。私の塾ではこのコロナ下で、1クラス5人が限度になりました。現在は1クラス2名になってしまいました。個別指導といえども、1クラス10人ぐらいで学年も異なるクラス設定をしている塾もあるようです。私のクラウンアカデミーでは、学年と学力が異なれば、違うクラスになってしまいます。つまり集団授業に追いつくまで、1:1の個別授業も選択してもらわなければなりません。

昨今大学受験は経済格差だと言われていますが、当にその通りなのです。

行きたい大学に合格するためには、高1生から私のクラウンアカデミーのようなきちんとした学習指導をする塾を選ばないと、塾にお金をかけた分だけ損するということを知っていてほしいと思います。私の卒業生たちの会話で知った情報なのです。

卒業生たちは、「高1、高2と通った近所の塾に行った意味は全く無いね!損しただけだ!初めからクラウンに来るべきだったんだ!」と話していました。

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通学者対象:クラウンアカデミー 東京本郷校及び茨城龍ケ崎市駅前校への受講のお問い合わせ、お申し込みはこちらへ→https://crown-ac.com/contact.html

★オンライン授業などでの授講に関するお問い合わせはこちらをクリックして下さい。→https://activeintheworld.com/contact

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常磐線龍ケ崎市駅前で開講。東京本郷校を2021年9月に新規開校。茨城・千葉・東京・神奈川・埼玉などの生徒さんなどそして全国から受講されています。シンガポールやニュージーランドの生徒さんも受講。

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