昨日は勝間塾月例会の課題を予習する池袋勉強会に参加しました。
今月のテーマは、「言葉の力」です。
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国語・小論文も教えています。
文章を書くということには大変興味がありますので、その類の本は何冊読んだかわかりません。
実際に、私は高校生に国語の授業も担当していますし、小論文の授業も担当しています。経験は、30年以上あります。
私の国語や小論文の授業も独特ですが、最近では高校1年生から国語の授業を受講しなくなったので、残念に思います。もっと国語力の養成に皆さんの関心が向くと良いですね。国語力養成には時間が必要です。
「文章を書くのは楽しい!」をモットーに教えていますよ。
最近では国語力がない英語の得意な生徒が増えてきています。
私は仕事柄、毎日たくさん文章を読み書いています。
私の卒業生の中には文章を書くことを仕事にしている人もいます。
私の生徒に、私が特に気をつけていることは、「文章を書くのは楽しい。」のだということです。
私の添削指導は最小限にとどめています。
添削は最小限に、文法のミスのみにとどめています。
文体論を専門にしていたわけではありませんが、人それぞれの人には癖のある文体があります。添削をしてしまうと、せっかくの癖つまり個性が、その人が書く文章からなくなってしまうのです。
各人には素晴らしい個性があるのです。文章から溢れる人柄です。その一部が文体になります。文章には個性溢れる文体があるのです。
添削をしてしまうとその文章だけは直すことができますが、文章を書く力を養成できるようにはなりません。そして赤いペンで添削された文章を見て絶望的に感じる生徒が多いのも事実です。
実際には書くということに法則はありません。
わかりやすい文章を書くのが良いと言われていますが、わかりやすいという語句も実は大変わかりにくいのです。簡単に書くつまり短い文で書くのが、わかりやすい文章、読みやすい文章だと90年代から言われています。その方向で文章が書かれています。つまり一文が短いのです。
一文が短いということが、良いというわけではないことは、わかりますね。
文章が書けるようになるには、文章をたくさん読み、たくさん書くことが大切ですよ。
文章が上手く書けるようになるには、たくさんの文章を読みたくさん文章を書くしか道はないと考えます。文章を書いて間違えることを恐れないでね。間違えることがあっても大丈夫です。
私は、好きな文章を見つけたら、記録に残すようにしていましたが、最近では全くやっていません。有名な作家の書き真似をすることが早くそして上手に文章を書けるようになる方法ですよ。書き写すと手が覚えているのですよ。
好きな文章を、書き写してみましょう。
模試が返って来たら、答えを3回書き写してみましょう。
国語や小論文の模試を受けた後、解答が返った来たら、正答を3回書き写してみましょう。3回書き写すことだけでも手が覚えていますよ。
国語の苦手な私の生徒が私の指導通りに、返って来た模試の正答を3回書き写して復習していました。その後受けた記述模試で全国1位となり学校の校長先生から全校生徒の前で大変褒められたそうです。
模試を受けた後は、その正答を3回書き写してみましょう。必ず成績が上がりますよ。私がそのように言っても信じないそして実行しない生徒が多いのですよ。やってみてください。実行するのは簡単ですよ。
大学入試で出題される私が好きな作家は?
最近の作家の文章には魅かれませんね。例えば、センター試験でも出された小林秀雄。少し読みにくいですが、加藤周一。
そして古典では、徒然草の吉田兼好。
辛口のコメントが好きかもしれません(笑)
2016年ノーベル文学賞
2016年ノーベル文学賞受賞者は、ボブ・ディラン。昨日、ノーベル文学賞が発表されました。今年こそ村上春樹さんが受賞して貰いたいと思いましたが、今年も残念でした。
2016年ノーベル文学賞受賞者は、アメリカのボブ・ディランです。ボブ・ディランは、歌詞に工夫があります。又新しい試みが感じられます。
私は村上春樹さんの文体には魅かれません。
何故って?
村上春樹さんの文章はわかりやすいので、想像力が働かないのです。だから読んでもつまらないのです。想像力が豊かに働く文章が私は大好きです。
想像力が掻き立てられる文章が好きです!
想像力が掻き立てられ読む人がそれぞれ想像できるという文章が好きです。ですから人によって想像は異なります。それが楽しいです。
生徒にも、「文章は好きに読んでも良いわよ。でも大学入試問題の答えは方向性が決まっているから、それを見つけることが大切だ。」と話しています。
文章は好きに読み、好きに書くことで文章力が上がります。
文章は好きに読み、好きに書くことが始めの一歩だと思います。
本をたくさん読んで、たくさん文章を好きに書いて下さい。書いた文章は記録として残るので、後日書き直すこともできます。そうやって文章力が高まるのです。間違いを恐れないで下さいね。何度も書き直すことができるのです。
書きたいように書きましょう。
書きたいことが溢れている文章は、他の人も読みたいのです。
決して読ませよう、読んで貰いたいという文章を書かないで下さいね。
今日は、ここまで。又次回ね。