高校生が好きな落合陽一著「2030年の世界地図帳」を読んで、新しいルールSDGsで動き出した世界について考えてみよう

来年の入試問題にも出てくるかもしれません。未来の話は入試問題にも良く出てくるテーマです。

昨日は、8年ほど参加している読書会にZoom参加しました!久しぶりの参加でしたので、楽しかったです。主催者は、フィリピンのマニラに現在住んでいます。マニラもまだまだコロナウイルス感染が拡がっているようです。私たちも日々の手洗い、マスクもつけて感染に気を付けましょう。

第2波、第3波が来ないように、一人一人が手洗い励行。やたらに物に触らないように気を付けましょう!

今回この本を読みました。選んだ理由は、「2030年にはどうなっているのだろう?」と気になったからです。そして私は「どうなってほしいのだろうか?」と自分自身に問いかけ、考えるきっかけをもらいました。

2018年4月13日に初版第1刷を買った「10年後の仕事図鑑」も高校生の皆さんには役に立つと思います。当時私の生徒たちはほぼ全員読んでいます。

2018年には東大理Ⅰにも現役合格者を出しました!

今年2020年には慶応大学には2名合格しました。経済学部、商学部、総合政策学部、環境情報学部に合格!早稲田大学には1名合格しました。商学部、社会学部に合格!

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大学受験指導30年以上。毎年早慶大に合格者を輩出。英語力が上がったと生徒たちが感じる授業。
東京・茨城で開講中のクラウンアカデミーの代表 近藤陽子です。

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落合陽一著「2030年の世界地図帳」とは、どんな本?

2019年11月22日に初版が発行されました。

私は直ぐに東京駅の「丸善」で山積みされている本を買いましたので、初版第1刷の本ですね。しかしパラパラと見ただけで、読む時間がありませんでした。図や表がたくさんあるので、ゆっくりと時間を使って読み解きたいと思いました。

表紙に書いてある「世界はすでに”新しいルール”で動きはじめた」というのは、コロナウイルス(Covid19)感染下の新しい「感染を防ぐ」ルールではありません。国連で採択された17の目標SDGsに沿って世界が動き始めているということです。

SDGsとは?→国連サイト日本語版https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

国連サイト英語子供版→https://www.un.org/sustainabledevelopment/student-resources/

外務省サイトはこちら→https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

著者の落合陽一さんは、1987年に生まれているので、現在32歳です。今年33歳になりますね。なったのかもしれません。筑波大学を出た若い筑波大学の先生です。

落合陽一のYouTube動画サイトは→https://www.youtube.com/channel/UCS4gZ0hf6T-rJuJycMnXNNQ

筑波大学の研究室サイトはこちら→https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/

筑波大学はこちらへ→https://www.mast.tsukuba.ac.jp/faculty/index.html

はじめに「2030年の世界はどこに向かうのか?」

2030年の日本はどうなっているのだろう?

国民の3分の1近くを65歳以上が占める。高齢者社会です。

日本での貧困のありかたや一部高等教育の水準の低さなども他国と比べえると良く見えてくるとのこと。

OECD中、日本の大学進学率が他の国と比べるとまだまだ低いこと。51% 23位/37ヵ国中 ドイツでは28位 42%であること。

インドを見れば、南部インドのバンガロールには「インドのシリコンバレー」と呼ばれる場所もあるそうです。

アフリカを見れば、貧困に悩んでいる国は、サハラ以南だけとのこと。1990年代に内戦が起きたルワンダでは、「IT立国」を掲げ、ケニアでは「Mペサ」と呼ばれるモバイル送金サービスが普及し、キャッシュレス化が急速に進んでいるそうです。

SDGsの17のゴールは、この本のテーマだそうです。Sとは、持続可能な(Sustainable)Dとは、開発(Development)Gsとは、目標(Goals)。つまり「持続可能な開発目標」という意味です。

「持続可能なとは何か?」「サステイナブルとは何か?」

循環型社会になるしかない?循環型経済社会になるしかない?

食べ物も捨てないように。ゴミも出さないように。使えるものは大切に使おう?

「世の中はどう変わっていくのだろう?」「そして変わらないものは何だろう?」

これからの世界に、「残るもの」「残らないもの」ということを考えることが大切だと。

国連のサイトではSDGsに169のターゲットが併記されています。2030年までにSDGsを達成するということです。日本の大企業でも取り組みを進めている会社も多いそうです。グローバル企業は推進しているのでしょうね。

SDGsの日本での取り組みはこちら→http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/dai8/actionplan2020.pdf

具体的な数値目標を設定しています。SDGsの対象は先進国と開発途上国の両方なのです。グローバル企業が策定に参加しています。

日本と世界との違いにまつわる変化は著しいのだと感じました!

日本のキャッシュレス普及率は2017年時点で約21%です!それを見てもITの普及が遅れているのだなあと感じます。

スーパーでのセルフレジ普及も進みませんよね。シンガポールでは、セルフレジを現地の人は使います。観光客は、人のいるレジで現金で支払います。水などの安い商品100円ぐらいをクレジットカードなどで払うのが、少し苦痛に感じました。

東京で見ていても、コンビニでセルフレジを若い人でも使いませんものね。

2030年にはSDGsが達成している世界になるということです!

一つ目の衝撃的なデーター

世界のユニコーン企業が、日本には3社しか無い!

ユニコーン企業とは?→「設立10年以内の、評価額10億ドル以上の非上場のベンチャー企業。」

アメリカがもちろんダントツ1位194社ですが、中国も96社で第2位です。日本は世界で11位です。いろいろな点でイギリスと比較される日本ですが、イギリスでは20社で3位、ドイツでは10社で5位。韓国も5位です!インドは4位。インドネシアとスイスが9位。

日本は少ないですね。高校生を教えているとわかるのですが、2000年以降最近の高校生は、自分で考えることができなくなっています。周りの大人や学校の先生の言う通りにやるだけですね。素直なヨイ子になってきています。1980年代の高校生のエネルギーが懐かしいです!推薦入試の影響が大きいのかなぁ?

5つの破壊的テクノロジー

5つの破壊的テクノロジーとは?

①AIなど機械学習関連技術領域

②5G

③自律走行(自動運転)

④量子コンピューティング

⑤ブロックチェーン

②5Gは今年の2020年春にサービスが開始されました。4Gの速度の10倍速いそうです。先日ヨドバシカメラのドコモショップで5Gのスマホについて尋ねました。地域限定とのこと。それも超狭い!全国でのサービス開始が始まるのが、早くて来年、遅いと2年後!ショック!今年の秋に5Gのスマホを買う予定でいましたので、残念!

⑤ブロックチェーンのイメージが私にとって変わりました。投機を目的とした仮想通貨のイメージが大きかったのですが。どうも違うようです。

Facebookがブロックチェーン型の仮想通貨リブラLibraの導入を準備しているそうです。世界の金融インフラを整える目的で進められているようです。

ブロックチェーンに関しては、下の本を読んでみようと思います。読書会の主催者が良い本だと勧めてくれました。

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか  ドン・タプスコット (著), アレックス・タプスコット (著), 高橋 璃子  (翻訳) 

ブロックチェーン・レボリューションはこちら→https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%A8%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%97%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88/dp/4478069964/ref=sr_1_8?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3&qid=1592749075&sr=8-8

2つ目の衝撃的なこと 平均寿命が100歳に

2040年代には人間の平均寿命は100歳に到達。癌は2050年代までに根絶。人間の平均寿命が100歳になる話では、ライフシフトという本でも読んで知っていいます。でもあと20年ですよ!

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

ライフシフトはこちら→https://www.amazon.co.jp/LIFE-SHIFT-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4492533877/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88&qid=1592740181&sr=8-1

あと20年もすれば、平均寿命が100歳になるのですよ!すごいですよね!科学の力とは素晴らしいです。当然私たちの暮らしが楽になるからなのですね~

腎臓や歯、角膜や心筋などの再生医療が確立されるそうです。歯の再生医療は2020年代前半、腎臓の再生医療は2020年代後半に臨床応用に入る予定。2030年代後半には民間の医療機関で利用できるらしい。

再生医療は素晴らしい!

目の前に来ているのですね~~

3つ目の衝撃的なこと 東京は2025年に人口増加がピーク

東京は2025年に人口増加がピークに達するそうです!

2033年前後には日本の空き家率は30%を超え、地方都市は廃墟?え~~!

2035年前後には地価の大暴落が懸念されるそうです。2030年代に日本の土地、住宅事情は大きな変化にさらされるということ。人口の高齢化が進むということなのですね。

東京が過密になるということですね?

新型コロナウイルス感染下での人々の住み方や暮らし方が変化するかもしれません。

茨城にいると、人が密集することが少ないですからね。私は龍ヶ崎市駅の西口に教室を持っているのですが、日曜日は駅前なのに静かですよ。

「東京駅まで60分です。近いでしょ?」とシンガポールの中学生たちに言ったら、「遠いなあ~」と言われてしまいました。シンガポールは端から端まで東端から西端まで60分もかからないんですって!!!

4つ目 問題はアフリカの貧困よりも先進国の格差拡大

所得上昇から取り残されているのはサハラ以南のアフリカを中心とするグローバルな最貧困層と先進国の中間層。

先進国での格差拡大の方がサステナビリティを阻害しているのですね。なぜ先進国で格差拡大が起きているのかがわからないので、もう少し他の本で調べてみようかと考えました。日本でも東大進学者の家庭の年収がだんとつ高いというのは、もうすでに30年以上前から週刊誌情報でも言われていますからね。

教育の平等化がなされないと、国力は下がりますからね。みんなのモチベーションも下がりますしね。

貧困は外面ではわからない!

先進国で問題視されている相対的貧困。最近では貧困が外面ではわからなくなったそうです。確かにわからなくなりましたね。私が学生時代には、大学の駅近くのゴミ置き場に住んでいる乞食がいました。ゴミ置き場の近くを通ると、ぬーっと真っ黒な人が、汚い人が出てきます。怖かったです!何もしないのですが。外見が、、、醜い。確かに貧困が外見に出ていました。

ギグエコノミーとフリーランス型の貧困が最近の貧困の型のようです。インターネットを通じた単発や短期の仕事による貧困だそうです。

ギグエコノミーは誰でも簡単にできる安価で保証のないフリーランス業です

副業として遊ぶためのお金を稼いだり休職期間中の一時的なアルバイトとして利用するには便利ですが、本業とするには労働単価が低く仕事の継続性も低いために、一度はまり込むと低所得から抜け出せなくなるそうです。

フリーター系契約社員よりも雇用の流動性が高くプラットフォームによって取引が自動化されるため、仕事を通じた人間関係の広がりもごくわずかだそうです。業務経験が蓄積されない「ギグ」的な働き方は、貧困と隣り合わせとも言えるでしょう。と、、、、

「ギグ」とはミュージシャンの一度限りのセッションになぞらえたネーミングだそうです。

フリーターよりも、ひどい低賃金労働者になるということなのですね。簡単に仕事を始められる、やめられるのが気楽だということなのでしょうか、、、

バブル時代の大学生が、正社員になりたがらなかったのと同じかな?彼らは自由を欲しがったし、自由に働き自由に時間を使いたがったなあ~

日本人は、SDGsや国連の活動を、日本的な倫理観で解釈している?

最後に、日本人は、SDGsや国連の活動を日本的な倫理観で解釈しているのかなと感じました。今回の新型コロナウイルス感染下でも日本人的な倫理観で上手く制御できましたね。

「日本人的な倫理観とは何か?」とはいつも考えていることなのですよ。

今回この本を読んで、自分なりに環境を守るためにエコ活動をするために、買い物袋つまりマイバッグを毎日持つことにします。断捨離のためにも、必要無い無料で配布されるものも、もらうのをやめます。つい差し出されると受け取ってしまいます。反射的な行動をしないように気を付けましょう。

今回は自分が興味を持っている箇所を中心に書きました。興味を持ってもらえると嬉しいです。長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。

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常磐線「龍ケ崎市」駅西口前で開講。東京でも不定期に開催中。茨城・千葉・東京・神奈川・埼玉などの生徒さんが受講中。シンガポールやニュージーランドの生徒さんも受講中。

★受講のお申込みはこちらをクリックして下さい。→https://activeintheworld.com/contact/

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